最近読んだ漫画:~2020/2
修論おわった!!!!!!
修士論文が終わりました(大事なことなので)。二度とやりたくないですね。
修論執筆中は正直ウンコみたいなメンタル状態だったので じっくり集中して漫画を読んだりすることができず、その反動で最近はずっとアニメやら漫画やらを摂取しています。キラッとプリ☆チャンだけは修論作業中も毎週見てましたが。
最近読んだ漫画
マロニエ王国の七人の騎士(4)
特殊な才能を持った七人の兄弟を描く長編ファンタジー。今巻は「生き物の国」に外交官を探しに行く獣使いのお話。前巻までの「夜の長い国」とは対照的な世界観が描かれていて、この作品のスケールの大きさにワクワクさせられた。
オリエント(8)
「マギ」の大高先生の和風ファンタジー。絢爛な戦闘描写は読んでいて楽しい。キャラクターの葛藤を真摯に描く大高先生らしさも光っている。
よふかしのうた(2)
たのしいよふかしを描くボーイミーツガール。前巻はキャラクター・テーマの紹介的な位置付けだったが、今巻では昼間に「きちんと」暮らしている人たちとのの関わりの中で、夜のなんか、こう、なんでも許してくれそうな魅力が存分に描かれていた。抜け感のある絵柄もマッチしてて良い。
ミスターズ~私の町のおじさんたち~(1)
モーニングのイチオシおじさん漫画。とにかく魅力的なおじさんがいっぱい出てくる。目線、眉間、アゴetc...の顔まわりの表現が魅力的で、愛情を感じた。2巻収録分の雨の話の視線で魅せる表現もめちゃ良。
サマータイムレンダ(9)
離島タイムリープスリラー、佳境。今巻はついに黒幕に迫る内容で、そろそろクライマックス?これまでの伏線もどんどん回収されていっているので、今読んでいて非常に楽しい漫画。
ベルリンうわの空(1)
ベルリンに移住した香山哲さんの徒然滞在記。一歩引いた視点から日常を綴る文体が素敵。香山さんのエッセイはどれも「こういうのもありだよね」ってスタンスで、心にそっと寄り添ってくれるので好き。
九龍ジェネリックロマンス(1)
香港の九龍城砦を舞台に繰り広げられる日常ラブロマンス。まだ1巻にもかかわらず、随所に描かれる何気ない「間」によって、キャラクターに深い人間性が与えられている。急転直下の展開も衝撃。人に勧めたくなる1冊。
恋は雨上がりのように(1)~(10)完
『九龍ジェネリックロマンス』が衝撃だったので読んだ。くたびれた中年とJKの恋、という記号的な内容はあくまで導入にすぎず、キャラクター相互のドラマが濃密に描かれている良作。最後の日傘のメッセージ性も素敵。眉月さんの心理描写は静けさを伴っていて深く刺さるなぁと感じた。
潮騒の魔女(1)
悩みを『食べられる』レストランを切り盛りする魔女のお話。訪問客は古今東西の物語の登場人物で、独自の再解釈がオシャレ。
BEASTERS(17)
肉食獣と草食獣が暮らす世界での関わり合いを描いたアニマル・ドラマ。ヒョウとガゼルのハーフ「メロン」を巡る展開も中盤。ジャコウネコのデシコなど個性的なキャラクターとの掛け合いが楽しい。
きのう何食べた?(16)
実写ドラマ化もされた料理漫画。ついにケンジの家族とシロさんが対面したり、カヨコさんとケンジが対面したりとなかなか盛りだくさんな巻。今巻で登場したフローズンヨーグルトが簡単で美味しそうだったので今度作ろう...。
江戸前エルフ(1)
引きこもりエルフが御神体の神社が舞台の日常コメディ。高身長めちゃめちゃ顔良ニート金髪女と元気系世話焼き高校生の関係性がすごくいい。ちょくちょく挟まる江戸の小ネタも面白い。
望郷太郎(1)
地球が氷河期に入り文明が滅んだ後の世界を旅するディストピアSF。文明崩壊後に発達した狩猟文化の描写が面白い。カナダの先住民族文化がモチーフっぽい。表情の描写がケレン味たっぷりで味がある。
愛人 ラマン
高浜寛さんによるフランス文学のコミカライズ。肌の質感が素晴らしい。最初から最後まで寂寥感が漂っていて、あまり物語の起伏を感じ取れなかった。また別のタイミングで読み返したい。
魔王城でおやすみ(13)
魔王城に囚われた人質の姫が主人公のゆるふわ睡眠コメディ。相変わらず全てのキャラクターがわちゃわちゃしていて楽しい。
七つの大罪(40)
マガジンの長編ダークファンタジー、クライマックス。ついに魔神王戦も決着。そしてエスカノールとマーリンの関係性も終着点。少年漫画らしい、熱く、エモい別れ。次巻完結。
戦争は女の顔をしていない(1)
第二次大戦中のロシアで従軍していた女性たちのインタビューをまとめた漫画。ロシアでは100万人を超える女性が従軍していたらしく、日本での戦争記では見られないようなエピソードが連なっていて面白い。インタビューの質感そのままの文体になっており、従軍していた女性たちの人間的な感情に直に触れているような読み味だった。
曰く、『戦争で一番恐ろしかったのは、男物のパンツを穿いていること』
ながたんと青と-いちかの料理帖-(1)~(3)
戦後の傾いた料亭を舞台に年の差婚を描いた作品。次々降りかかる難題を通して徐々に2人が近づいていくさまが素敵。昭和初期の和洋入り混じった文化も魅力的に描かれている。朝ドラでやって欲しいな〜。
恐怖の口が目女
おおかみ書房が放つネオレトロホラー。珍妙な間から放たれる不条理ギャグ、ホラー、ミステリ、SFといった様々な要素が闇鍋の様相を呈しており、まさにカオス。にもかかわらず、作品全体としては読んでいて楽しいエンタメになっているのがすごいなぁと感じた。巻末のおまけ漫画『カマドウマになった少年』もめちゃくちゃツボで好きになってしまった。