めいぜんぐらし

読んだ漫画やゲームの感想など垂れ流します

最近読んだ漫画:~2020/6

5~6月に読んだ漫画をまとめました。

最近は社会人パワーでいろんなジャンルに手を出せるようになり、定期的に本屋で散財しています。

 

ヘテロゲニア リンギスティコ
~異種族言語学入門~(1)(2)

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ (1) (角川コミックス・エース)

モンスター世界の言語を研究する異種族文化交流物語。モンスターたちの言語や生活の描写が非常に丁寧。主人公が手探りで意思疎通を図りながらジワジワと物語が動いていくので、物語の考察やフレーバーテキストが好きな人にはたまらない作品だと思う

七つの大罪(41)

七つの大罪(41) (週刊少年マガジンコミックス)

聖騎士と魔人族の戦いを描いた大長編ファンタジーも遂に完結。大団円......と思いきや、急に新しいエピソードが挿入されて少し戸惑った。このエピソードは今後連載する続編の前フリらしい。話自体は面白いので、続編が楽しみ。

望郷太郎(2)

望郷太郎(2) (モーニングコミックス)

500年後、戦争によって初期化され、氷河期真っただ中の世界で日本を目指す男の話。2巻では、奴隷制度や貨幣制度など、徐々に生まれ始めた文明に翻弄される人々の描写が面白い。

とんがり帽子のアトリエ(7)

とんがり帽子のアトリエ(7) (モーニングコミックス)

魔法使いの世界を描く正統派ファンタジー7巻。今巻では大人たちの過去に焦点が当てられ、物語がぐっと広がった。世界観の魅力だけでなく、ストーリーも徐々に気になる展開が進行しており、続きが楽しみ。

聖☆おにいさん(18)

聖☆おにいさん(18) (モーニングコミックス)

下界でバカンスを過ごすブッダとイエスのゆるコメ。高い安定感を誇っていて18巻にして衰えがない。めくり中心のギャグ進行はもはやお家芸。『悟れ!アナンダ』の最終回は吹き出してしまった。

鼻下長紳士回顧録(上)(下)完

鼻下長紳士回顧録 上 (フィールコミックス)

フランスの娼館を舞台に、自分と向き合う人々を描いたヒューマンドラマ。文学的なセリフやモノローグはもちろん魅力的だが、なにより自分の欲望と向き合い、掘り下げ続けようともがく人々のドラマが深く刺さった。『純粋な自分と向き合う』というどんな時代にも共通する普遍的なテーマが圧巻の画力で描き切られていて、今後100年読み継がれるべき傑作だと思う。就活や修論の時期に読みたかった。

チェンソーマン(7)

チェンソーマン 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

チェンソーマンの7巻は見どころの塊で、一冊の密度が濃すぎた。前巻で急増したキャラクター達も、斜め上を行くセリフやエピソードで瞬く間に濃いキャラが確立している。榎本俊二オマージュの回も収録されており、圧巻。

あした死ぬには、(1)

あした死ぬには、 1

40代、寄る年波からくる様々な問題をリアリスティックに描いた作品。(私は)40代女性ではないので、現実的かどうかはわからなかったが、心身の変化に焦ったり戸惑ったりする描写は説得力があり、読んでいてしんどくなる場面も多かった。

海辺のエトランゼ

海辺のエトランゼ (onBLUE comics)

離島に住む小説家と少年のBL。紀伊カンナ先生の透き通るような絵柄と海辺の舞台がとてもマッチしていて、身体にスッと染み渡るようなさわやかな読後感がよかった。今年映像化もされるとのことなので、楽しみ。

百と卍

百と卍 (onBLUE comics)

陰間(男娼)上がりの少年と元火消しの時代物BL。学術的なまでの時代考証により、当時の音や匂いまでもが直に伝わってくるような読み味だった。細かい描写や言葉遣いなどにも気が配られており、時代小説でなく漫画でこのような高いレベルの江戸風俗物に触れたのは初めて。

圕の大魔術師(4)

図書館の大魔術師(4) (アフタヌーンコミックス)

図書館司書を目指す少年たちの異世界ファンタジー。これまでは主人公の活躍にフィーチャーした展開が目立ったが、今巻では主人公の壁となるキャラクターが多数登場し、物語の魅力が増した。今後の展開がなかなか読めず、続きが楽しみ。

つばめティップオフ!(1)

つばめティップオフ!(1) (メテオCOMICS)

小さい先輩と背の高い後輩のバスケ漫画。1巻時点ではキャラクターの紹介に終始しているところがややあるが、手足の描写が魅力的で、読んでいて飽きない。バスケがテーマなのは絵柄にものすごく合っていると思う。

ねじ式

ねじ式 (1) (小学館文庫)

サブカル漫画の名作。すとんとオチがつく作品は一つもなく、話の途中で切れたような結末が妖しい余韻を醸し出している。まだあまり魅力を理解しきれていない感があって、ほかの作品も読んでみようと思う。

ゴールデンゴールド(7)

ゴールデンゴールド(7) (モーニングコミックス)

離島で繰り広げられるマネースリラー。じっっっくり進む展開は変わらず。ついに島に大型ショッピングモールもオープンし、徐々に取り返しのつかない状態になりつつある。水面下で進行するような展開は独特の恐怖感があり、他の漫画ではなかなか味わえない読書体験だと思う。

そのへんのアクタ(1)

そのへんのアクタ 1 (ヤングアニマルコミックス)

地球外生命体(イズリアン)の襲来が日常になった世界のゆるコメ。キャラ同士の掛け合いの完成度と密度がものすごく高い。稲井カオル先生の漫画が定期的に出る時代に生まれて良かった。好き。