【2020新作まとめ】良かった漫画
こんにちは。
DMMブックスが電子書籍70%OFF破格のセールを始めました。最近のツイッターはオタクたちの漫画大量購入のスクショで溢れかえってますね。
これは布教の大チャンスということで、読んで面白かった漫画をまとめました。
せっかくなので、2020年~の新作に絞ってまとめています。
葬送のフリーレン
ジャンル:ファンタジー 既刊:4巻
魔王を倒した勇者パーティのその後を描くファンタジー。全編通して落ち着いた雰囲気で、一人ひとりのドラマが丁寧に紡がれている。
九龍ジェネリックロマンス
九龍城
ジャンル:SF、ロマンス 既刊:4巻
香港の九龍城が舞台になっていて、ノスタルジックな雰囲気が心をくすぐる。謎が謎を呼ぶ展開も読者を飽きさせない。
マイ・ブロークン・マリコ
ジャンル:ヒューマンドラマ 既刊:1巻
春雷のような衝撃と熱量のある短編。息をつかせず最後まで駆け抜ける展開で、何回読んでも新鮮。
天雷様と人間のへそ
ジャンル:短編集 既刊:1巻
『マリコ』の平子ワカさんの初期作品集。作品ごとにペンタッチが大きく変化していて、引き出しの多さに圧倒された。
ジャンル:アラフィフラブコメ 既刊:1巻
ハッピー・マニアの続編のドタバタラブコメ。前作未履修でも楽しめた。シゲタの傍若無人で打たれ弱いところが好き。
スインギンドラゴンタイガーブギ
ジャンル:ジャズ 既刊:3巻
戦後米軍占領下のジャズ・ストーリー。表情豊かなペンタッチがかわいい。
おむすびの転がる街
ジャンル:??? 既刊:1巻
日常のすこし隠れたものにフォーカスを当てるpanpanyaワールドの最新刊。あれよあれよと詭弁のように話が進んでいくのが楽しい。
女の園の星
ジャンル:日常、ギャグ 既刊:1巻
女子高の日常系低体温コメディ。セリフや仕草のセンスが高く、なんでもないようなところで爆笑させられる。個人的に去年一番のギャグマンガ。
カラオケ行こ!
ジャンル:BL、ギャグ 既刊:1巻
顔のいいヤクザに振り回される男子中学生。ギャグもキレキレ。
ダンピアのおいしい冒険
ジャンル:歴史、グルメ 既刊:2巻
カリブの海賊時代に世界を3周した男、ウィリアム・ダンピアの冒険譚。時代考証がしっかりしていて読みごたえが抜群。
宙に参る
ジャンル:SF 既刊:1巻
宇宙を旅して夫の納骨をしに行くお話。コロニーやガジェットの描写がしっかりしていて、世界観に説得力がある。
太陽と月の鋼
ジャンル:時代物、ファンタジー 既刊:2巻
『累』の松浦だるま先生の時代劇ファンタジー。要所で熱いドラマを繰り広げつつ、しっかり伏線も張られていて、続きが待ちきれない。
おとなりに銀河
ジャンル:ラブコメ 既刊:1巻
漫画家とアシスタントのほんわかラブコメ。絵柄もストーリーも糖分100%で、すごい癒される。
メダリスト
ジャンル:フィギュアスケート 既刊:2巻
女子フィギュアの選手&コーチの二人三脚で描く激アツドラマ。競技シーンはもちろん、競技年齢によるハードルや親への負担などもリアルに描かれていておもしろい。
踊るリスポーン
ジャンル:ラブコメ 既刊:4巻
死んでも生き返る男の子と愛が重い女の子のラブコメ。基本的にキャラがわちゃわちゃしており、画面が楽しい。倫理観0の会話が癖になる。
激辛課長
ジャンル:グルメ 既刊:2巻
実際の激辛料理店を紹介するグルメ漫画。毎度激辛料理に七転八倒する「課長(主人公)」のお約束の面白さがある。
紛争でしたら八田まで
ジャンル:地政学 既刊:5巻
世界を飛び回り紛争を解決する地政学リスクコンサルタント、八田百合の漫画。民族、宗教、経済など取り扱うテーマが幅広く飽きが来ない。
白米礼賛
ジャンル:グルメ 既刊:1巻
白米をこよなく愛する主人公が、あの手この手でコメを食べる漫画。ひたすらにコメのおいしさが表現されていて、日本人のDNAを刺激する一冊。
うみそらかぜに花
ジャンル:青春、ラブコメ 既刊:1巻
汐風の吹く街で始まるキラキラ青春物語。画面の使い方が多彩で、漫画のフォーマットをめいっぱい使って表現されている。
ブランクスペース
ジャンル:青春、文学 既刊:1巻
頭の中で想像した『見えない』ものを作り出せてしまう高校生の青春文学SF。思春期の危なっかしさが漂っていてソワソワする。
あんじゅう
ジャンル:日常 既刊:1巻
社会人女子のルームシェア日常漫画。顔がいい。先輩後輩の関係性が好きなのもあって、かなり刺さった。
最近読んだ漫画:~2020/8
7~8月に読んだ漫画をまとめました。
最近BLにはまりました。おすすめ作品を@superatarimeにリプしてくれると喜びます。
最近読んだ漫画
スインギンドラゴンタイガーブギ(1)
まだ火薬の匂いの残る、終戦直後の芸能界で演奏する人々のジャズ・ストーリー。描かれているモチーフ一つひとつが表情豊かで、ページを眺めているだけでもかなり楽しい。読んでいると画面の構成物すべてが表情を持っているような感覚になる、表現力の高い作品。最近一番好き。
紛争でしたら八田まで(1)(2)
各国を渡り歩き、チセイとプロセス技で紛争を解決する八田百合の漫画。国々が抱えるリアルな問題と、八面六臂の動きをする八田百合のバランスがちょうどよくて楽しい。作品内の紛争は現代に存在するものがそのまま描かれている(監修つき)ので、読むと勉強した気分になれるのもポイント。
きのう何食べた?(17)
近年ドラマ化もされた弁護士と美容師のカップルのごはん漫画。寄る年波とか、十数年連れ添ったカップルのバレンタインとか、生活の小さな変化やイベントを丁寧にすくい上げている良作。いつまでも読んでいたい。
よふかしのうた(4)
不健康そうな女と夜とタバコってなんでこんなに合うんですかね...。
大ダーク(2)
宇宙人をブッ殺せ!!!という最高のコンセプトの漫画。林田球のゲーム的世界観、コメディ、ホラーの融合。もはやこれは漫画ではなく大ダークである。
違国日記(6)
親を亡くした高校生と小説家の同棲譚。今巻は特に現実世界と心の内面の情景の切り替わりが美しかった。また27話では4つの時系列と3つの会話が入り混じった形で描写されていて、構成力の高さも凄まじい。
パルノグラフィティ
『BEASTERS』の板垣巴留さんの日常エッセイ。普通のひとの普通の生活や悩みがつづられていて、作品とのギャップがおもしろい。ただ、やはり只者ではないと思わせるエピソードもちょくちょく入っていて、ファンにとってはうれしい一冊になっている。
ミスターズ(2)
おじさんだらけの町内日常コメディ。話ごとに雰囲気や絵柄も微妙に違うのが魅力。おじさんの骨格の描写にただならぬこだわりを感じる。
ミツナリズム(1)
口うるさい石田三成を描いた戦国コメディ。殺伐とした時代ながらも、ポップな読み味で楽しく読めた。時代背景の説明もわかりやすく、全体を通して読みやすい。
後ハッピーマニア(1)
ハッピーを求めてさまようカヨコ(アラフィフ)の恋愛活劇。自分の年代的にアラフィフの恋愛がちょうどよくファンタジーで、読んでいて楽しかった。前作『ハッピー・マニア』も気になる。
BEASTERS(20)
肉食獣と草食獣が共存する社会の動物版ヒューマンドラマ。ヒョウとガゼルのハーフ『メロン』をめぐるストーリーが盛り上がってきていて、熱い展開が目立つ。174話でたいまつを掲げて立つレゴシは息をのむほどカッコよかった。
春風のエトランゼ(1)~(4)
フリーターと小説家のBL。最新刊は、愛にも涙にも全力な10代と安定感のあるアラサーカップルの対比が面白かった。不安定な中学生の魅力的な部分がこれでもかと描かれている。あと本当に絵が良い。4巻はちょうど第2部スタートということもあり、えっちシーンもないので万人にお勧めできる。
同級生
まじめに、ゆっくり、恋をしよう。というコンセプトのピュアラブBL。まじめにゆっくり、という割にはめちゃめちゃキスするやんけ。という感想はともかく、全体をとおして甘酸っぱさに溢れていて、読んでいるこちらまで恥ずかしくなってしまった。絵柄のかわいさと色気の振れ幅もすごい。しょっちゅうキスするラブストーリーは読んでて楽しいですね。
新九郎、奔る!(1)~(4)
鎌倉時代の北条早雲を描く時代活劇。序盤は各勢力が入り乱れる応仁の乱が舞台。応仁の乱がこんなに複雑だとは読むまで知らなかった。いろんな人がいろんな思惑で動く展開がゆうきまさみ先生の物語の描き方とマッチしていて、じっくり腰を据えて楽しめる作品。
最近読んだ漫画:~2020/6
5~6月に読んだ漫画をまとめました。
最近は社会人パワーでいろんなジャンルに手を出せるようになり、定期的に本屋で散財しています。
ヘテロゲニア リンギスティコ
~異種族言語学入門~(1)(2)
モンスター世界の言語を研究する異種族文化交流物語。モンスターたちの言語や生活の描写が非常に丁寧。主人公が手探りで意思疎通を図りながらジワジワと物語が動いていくので、物語の考察やフレーバーテキストが好きな人にはたまらない作品だと思う。
七つの大罪(41)
聖騎士と魔人族の戦いを描いた大長編ファンタジーも遂に完結。大団円......と思いきや、急に新しいエピソードが挿入されて少し戸惑った。このエピソードは今後連載する続編の前フリらしい。話自体は面白いので、続編が楽しみ。
望郷太郎(2)
500年後、戦争によって初期化され、氷河期真っただ中の世界で日本を目指す男の話。2巻では、奴隷制度や貨幣制度など、徐々に生まれ始めた文明に翻弄される人々の描写が面白い。
とんがり帽子のアトリエ(7)
魔法使いの世界を描く正統派ファンタジー7巻。今巻では大人たちの過去に焦点が当てられ、物語がぐっと広がった。世界観の魅力だけでなく、ストーリーも徐々に気になる展開が進行しており、続きが楽しみ。
聖☆おにいさん(18)
下界でバカンスを過ごすブッダとイエスのゆるコメ。高い安定感を誇っていて18巻にして衰えがない。めくり中心のギャグ進行はもはやお家芸。『悟れ!アナンダ』の最終回は吹き出してしまった。
鼻下長紳士回顧録(上)(下)完
フランスの娼館を舞台に、自分と向き合う人々を描いたヒューマンドラマ。文学的なセリフやモノローグはもちろん魅力的だが、なにより自分の欲望と向き合い、掘り下げ続けようともがく人々のドラマが深く刺さった。『純粋な自分と向き合う』というどんな時代にも共通する普遍的なテーマが圧巻の画力で描き切られていて、今後100年読み継がれるべき傑作だと思う。就活や修論の時期に読みたかった。
チェンソーマン(7)
チェンソーマンの7巻は見どころの塊で、一冊の密度が濃すぎた。前巻で急増したキャラクター達も、斜め上を行くセリフやエピソードで瞬く間に濃いキャラが確立している。榎本俊二オマージュの回も収録されており、圧巻。
あした死ぬには、(1)
40代、寄る年波からくる様々な問題をリアリスティックに描いた作品。(私は)40代女性ではないので、現実的かどうかはわからなかったが、心身の変化に焦ったり戸惑ったりする描写は説得力があり、読んでいてしんどくなる場面も多かった。
海辺のエトランゼ
離島に住む小説家と少年のBL。紀伊カンナ先生の透き通るような絵柄と海辺の舞台がとてもマッチしていて、身体にスッと染み渡るようなさわやかな読後感がよかった。今年映像化もされるとのことなので、楽しみ。
百と卍
陰間(男娼)上がりの少年と元火消しの時代物BL。学術的なまでの時代考証により、当時の音や匂いまでもが直に伝わってくるような読み味だった。細かい描写や言葉遣いなどにも気が配られており、時代小説でなく漫画でこのような高いレベルの江戸風俗物に触れたのは初めて。
圕の大魔術師(4)
図書館司書を目指す少年たちの異世界ファンタジー。これまでは主人公の活躍にフィーチャーした展開が目立ったが、今巻では主人公の壁となるキャラクターが多数登場し、物語の魅力が増した。今後の展開がなかなか読めず、続きが楽しみ。
つばめティップオフ!(1)
小さい先輩と背の高い後輩のバスケ漫画。1巻時点ではキャラクターの紹介に終始しているところがややあるが、手足の描写が魅力的で、読んでいて飽きない。バスケがテーマなのは絵柄にものすごく合っていると思う。
ねじ式
サブカル漫画の名作。すとんとオチがつく作品は一つもなく、話の途中で切れたような結末が妖しい余韻を醸し出している。まだあまり魅力を理解しきれていない感があって、ほかの作品も読んでみようと思う。
ゴールデンゴールド(7)
離島で繰り広げられるマネースリラー。じっっっくり進む展開は変わらず。ついに島に大型ショッピングモールもオープンし、徐々に取り返しのつかない状態になりつつある。水面下で進行するような展開は独特の恐怖感があり、他の漫画ではなかなか味わえない読書体験だと思う。
そのへんのアクタ(1)
地球外生命体(イズリアン)の襲来が日常になった世界のゆるコメ。キャラ同士の掛け合いの完成度と密度がものすごく高い。稲井カオル先生の漫画が定期的に出る時代に生まれて良かった。好き。
最近読んだ漫画:~2020/4
みなさん、おはノッキング~~
(ノッキングマスター次郎の存在しないあいさつ)
最近「トリコ」のノッキングマスター次郎が脳みそから出て行ってくれなくて困っています。助けて。
最近読んだ漫画
おむすびの転がる町
日常を斜め下の方向から切り取るpanpanya先生の新作短編集。掲載作は筑波山のがま油工場のひみつや、知られざるツチノコ研究者の物語など。日常にそっと隠された世界に迷い込んで行く体験が読んでいて楽しかった。
宙に参る(1)
旦那の遺骨を届けにいく主婦とその息子(ロボット)を取り巻く近未来SF。会話劇から発展していくストーリーは妙な納得感がある。お焼香ロボなど一見突拍子がないように見えてありそうなマシンも魅力的。同先生の「知知知知知知知知」も楽しく読める一冊なのでおススメ。
ながたんと青と(4)
戦後の窮地に立たされた料亭を切り盛りする年の差夫婦のお話。ストーリー自体はシビアな展開の連続だが、2人の関係性はだんだん変化してきておもしろい。4巻ラストの盛り上がりは凄かった。
ダブル(2)
天才役者とその代役のお話。2巻は関係性の変化を予感させる描写で満ち満ちており、緊張感が漂っている。ラストの多家良の気づきは物語を破綻させるほどのエネルギーを秘めていて、ここからどう展開していくのか非常に楽しみ。いま一番続きが気になる漫画。
江戸前エルフ(1)(2)
月島の神社で祀られる引きこもりエルフの日常コメディ。江戸×エルフというやや変化球のスタイルではあるが、漫画自体は笑いあり人情ありのド直球を投げ続けている。キャラクターの絵柄も安定感があって好みだった。
ベアゲルター(5)
沙村広明が描く女同士のバイオレンスアクション。外連味たっぷりの武器・アクションが魅力の本作だが、今巻も例に漏れず、電撃縄鏢でヤクザと渡り合う女が登場している。だんだん主人公サイドに味方が集まってきた感があり、読んでて楽しい。
進撃の巨人(31)
大ヒット巨人アクション(サスペンス?)。ストーリーは山場が続いていて、目が離せない。正直どう着地するのかまったく予想ができないので、今巻の感想は今後の展開に左右されそう。
よふかしのうた(3)
吸血鬼に恋がしたい少年の夜を描いた日常モノ。3巻を読んで、夜を過ごす少年の視点から人々の日常を覗き見ているような雰囲気を感じた。大きい物語の流れを期待して読むと少し物足りないかもしれないが、夜という日常に隠された世界の雰囲気を表現し切っている良作だと感じた。
魔王城でおやすみ(14)
魔王城に囚われた姫がやりたい放題するファンタジーコメディ。14巻もいつも通り、かわいい世界観、展開は変わらず。読むとMPが回復する、いい漫画。
凪のお暇(7)
都会の人間関係に疲れた主人公のリセットラブコメ。7巻にして、いまだに「落ち着くところに落ち着く」という展開がない。常に何らかの毒と戦っている主人公に共感できるかどうかは人によるかもしれない。個々のキャラクターは魅力にあふれているので、読んでいて楽しさはある。
最近読んだ漫画:~2020/2
修論おわった!!!!!!
修士論文が終わりました(大事なことなので)。二度とやりたくないですね。
修論執筆中は正直ウンコみたいなメンタル状態だったので じっくり集中して漫画を読んだりすることができず、その反動で最近はずっとアニメやら漫画やらを摂取しています。キラッとプリ☆チャンだけは修論作業中も毎週見てましたが。
最近読んだ漫画
マロニエ王国の七人の騎士(4)
特殊な才能を持った七人の兄弟を描く長編ファンタジー。今巻は「生き物の国」に外交官を探しに行く獣使いのお話。前巻までの「夜の長い国」とは対照的な世界観が描かれていて、この作品のスケールの大きさにワクワクさせられた。
オリエント(8)
「マギ」の大高先生の和風ファンタジー。絢爛な戦闘描写は読んでいて楽しい。キャラクターの葛藤を真摯に描く大高先生らしさも光っている。
よふかしのうた(2)
たのしいよふかしを描くボーイミーツガール。前巻はキャラクター・テーマの紹介的な位置付けだったが、今巻では昼間に「きちんと」暮らしている人たちとのの関わりの中で、夜のなんか、こう、なんでも許してくれそうな魅力が存分に描かれていた。抜け感のある絵柄もマッチしてて良い。
ミスターズ~私の町のおじさんたち~(1)
モーニングのイチオシおじさん漫画。とにかく魅力的なおじさんがいっぱい出てくる。目線、眉間、アゴetc...の顔まわりの表現が魅力的で、愛情を感じた。2巻収録分の雨の話の視線で魅せる表現もめちゃ良。
サマータイムレンダ(9)
離島タイムリープスリラー、佳境。今巻はついに黒幕に迫る内容で、そろそろクライマックス?これまでの伏線もどんどん回収されていっているので、今読んでいて非常に楽しい漫画。
ベルリンうわの空(1)
ベルリンに移住した香山哲さんの徒然滞在記。一歩引いた視点から日常を綴る文体が素敵。香山さんのエッセイはどれも「こういうのもありだよね」ってスタンスで、心にそっと寄り添ってくれるので好き。
九龍ジェネリックロマンス(1)
香港の九龍城砦を舞台に繰り広げられる日常ラブロマンス。まだ1巻にもかかわらず、随所に描かれる何気ない「間」によって、キャラクターに深い人間性が与えられている。急転直下の展開も衝撃。人に勧めたくなる1冊。
恋は雨上がりのように(1)~(10)完
『九龍ジェネリックロマンス』が衝撃だったので読んだ。くたびれた中年とJKの恋、という記号的な内容はあくまで導入にすぎず、キャラクター相互のドラマが濃密に描かれている良作。最後の日傘のメッセージ性も素敵。眉月さんの心理描写は静けさを伴っていて深く刺さるなぁと感じた。
潮騒の魔女(1)
悩みを『食べられる』レストランを切り盛りする魔女のお話。訪問客は古今東西の物語の登場人物で、独自の再解釈がオシャレ。
BEASTERS(17)
肉食獣と草食獣が暮らす世界での関わり合いを描いたアニマル・ドラマ。ヒョウとガゼルのハーフ「メロン」を巡る展開も中盤。ジャコウネコのデシコなど個性的なキャラクターとの掛け合いが楽しい。
きのう何食べた?(16)
実写ドラマ化もされた料理漫画。ついにケンジの家族とシロさんが対面したり、カヨコさんとケンジが対面したりとなかなか盛りだくさんな巻。今巻で登場したフローズンヨーグルトが簡単で美味しそうだったので今度作ろう...。
江戸前エルフ(1)
引きこもりエルフが御神体の神社が舞台の日常コメディ。高身長めちゃめちゃ顔良ニート金髪女と元気系世話焼き高校生の関係性がすごくいい。ちょくちょく挟まる江戸の小ネタも面白い。
望郷太郎(1)
地球が氷河期に入り文明が滅んだ後の世界を旅するディストピアSF。文明崩壊後に発達した狩猟文化の描写が面白い。カナダの先住民族文化がモチーフっぽい。表情の描写がケレン味たっぷりで味がある。
愛人 ラマン
高浜寛さんによるフランス文学のコミカライズ。肌の質感が素晴らしい。最初から最後まで寂寥感が漂っていて、あまり物語の起伏を感じ取れなかった。また別のタイミングで読み返したい。
魔王城でおやすみ(13)
魔王城に囚われた人質の姫が主人公のゆるふわ睡眠コメディ。相変わらず全てのキャラクターがわちゃわちゃしていて楽しい。
七つの大罪(40)
マガジンの長編ダークファンタジー、クライマックス。ついに魔神王戦も決着。そしてエスカノールとマーリンの関係性も終着点。少年漫画らしい、熱く、エモい別れ。次巻完結。
戦争は女の顔をしていない(1)
第二次大戦中のロシアで従軍していた女性たちのインタビューをまとめた漫画。ロシアでは100万人を超える女性が従軍していたらしく、日本での戦争記では見られないようなエピソードが連なっていて面白い。インタビューの質感そのままの文体になっており、従軍していた女性たちの人間的な感情に直に触れているような読み味だった。
曰く、『戦争で一番恐ろしかったのは、男物のパンツを穿いていること』
ながたんと青と-いちかの料理帖-(1)~(3)
戦後の傾いた料亭を舞台に年の差婚を描いた作品。次々降りかかる難題を通して徐々に2人が近づいていくさまが素敵。昭和初期の和洋入り混じった文化も魅力的に描かれている。朝ドラでやって欲しいな〜。
恐怖の口が目女
おおかみ書房が放つネオレトロホラー。珍妙な間から放たれる不条理ギャグ、ホラー、ミステリ、SFといった様々な要素が闇鍋の様相を呈しており、まさにカオス。にもかかわらず、作品全体としては読んでいて楽しいエンタメになっているのがすごいなぁと感じた。巻末のおまけ漫画『カマドウマになった少年』もめちゃくちゃツボで好きになってしまった。
今年推した漫画10本【俺マン2019】
今年もそろそろ終わりですね。
2019年はWake up, Girls!にハマったり、キラッとプリチャンにハマったり忙しかったです。
漫画の方もバチバチにいい作品と出会うことができました。今年はエンタメ寄りの作品よりもドラマ寄りの作品に傾倒していて、大感情パンチを喰らいながら読んだ作品が多かったように思います。
今年読んでヤバすぎ…となった作品(いっぱいある)の中から10本選んでまとめました。
マイ・ブロークン・マリコ
ヤバすぎ漫画。このマンガがすごい2021オンナ編第1位予想。テンポと絵柄、演出の緩急が噛み合っていてものすごい速度を出しているマンガだと思います。
違国日記
思春期女子高生とアラサー小説家の同棲譚。人と人が違う生き物であるという現実が、2人の関係性を通して多角的に表現されていてエモい。特に今年の盛り上がりは非常に心に沁みました。
水は海に向かって流れる
「子供はわかってあげない」で多大なインパクトを残した田島列島さんの新作。作品から滲み出るユーモアと、展開の緩急がマッチしていて読んでいて常に楽しい作品でした。
東京入星管理局
2017年に立ち上がった比較的新しいサイト、Comic Meduで連載中のドンパチSFバディアクション。1話の濃度が非常に高く、先鋭的なセンスで読ませる力がめちゃめちゃ高い。
Comic Medu自体もボーダーレスな表現媒体を目指している節があり、今後も注目のサイトだと思います。
ダブル
天才役者と友人のバディ演劇ドラマ。高い画力で描かれるキャラクターの表情がとても魅力的で、直観的にドラマの熱さが伝わってくる作品。
潮が舞い子が舞い
毎回新鮮な作風でファンを驚かせる阿部共実さんの新作青春群像劇。この人にしかないセリフ回しで紡がれるハイスピードな会話劇に圧倒される作品でした。
有害無罪玩具
哲学的な問答から展開される短編集。独自の設定に徐々に徐々に引き込まれていく感覚がクセになる。同作者の「偽史山人伝」もとても夢中になれる作品でした。
言わずと知れたハイスピードSFアクション。これまで1〜2話完結の話が続いていたのに対し、今年でた最新刊はこれまでのヴィランが集結した長編がスタート。これまでにない盛り上がりで来年もワクワクが止まらないですね。
スペクトラルウィザード
最強の魔法をめぐる冒険
アンニュイな雰囲気が漂う魔法ファンタジー。主人公のスペクトラを取り巻くキャラクターの関係性がじわじわ変化していくのが非常にエモかった。絵柄がとてもキュートなのもいい...。
青のフラッグ
ジャンプ+で連載中の青春群像劇。キャラクターの衝突・葛藤が丁寧にセリフや表情で表現されていて、ストーリーの盛り上がりをたっぷり感じることができた。今年の展開は本当に面白かったです。
来年も面白い漫画に出会えますように。
ざっくりこのマンガがすごい!2020を予想してみる
今年もそろそろこのマンガがすごい!の発表時期ですね
去年まではこのマンガがすごい!の発売前に「大予想キャンペーン」なるものが開催されていて、結構盛り上がっていたんですが今年はないみたいで少し寂しいです(このキャンペーンめちゃめちゃ好きだったので来年はやってほしい... )
なので、今年は個人的に読んだ漫画の中からこのマンガがすごい!2020に入りそうな漫画を予想してみました
このマンガがすごい!では順位がついてしまうのでランキング形式で予想しますが、順位をつけるのめちゃめちゃ難しかった......
まず、オトコ編から
このマン2020予想:オトコ編
1位 水は海に向かって流れる
1巻にして緩急のついた展開に惹かれた。キャラクターも魅力的だし、作者の4年ぶりの新作という話題性も◎。
2位 チェンソーマン
このマンっぽさはピカイチだし、勢い、表現の新しさも読んでて本当に楽しい。1位にするかめちゃくちゃ迷った。
3位 スキップとローファー
人間関係のモヤっとするところ、暖かいところの対比がグッとくる。屈託のない絵柄も魅力的。
4位 ダブル
主人公2人の関係性が展開、表情、会話から多角的に表現されていて隙がない。今後の展開もめっちゃ気になる。
5位 王様ランキング
絵本のようなシンプルなタッチとは裏腹に、先の読めない展開で非常に楽しく読めた。広い層に抵抗なく支持されそう。
6位 東京入星管理局
ビートを刻むようなテンポのいい展開、ケレン味の塊みたいなアクションで非常に読ませられた。1話の完成度がめちゃくちゃ高い。去年はSFが上位に来ていたので、ランクインもありそう。
7位 甘々と稲妻
1月に完結。涙なしには読めない。いい漫画だ......
8位 僕の心のヤバいやつ
あんまりいうことはないです。ウネウネしながら読みました。話題性十分。
9位 青のフラッグ
今年の展開がストーリー的にも急場を迎えてドキドキしたので入れた。現実問題今年ランクインするのは話題性的に厳しそう......。面白さ的には文句ナシだと思います。
10位 潮が舞い子が舞い
このマン常連の阿部共実さんの新作。「ちーちゃん」とも「月曜日の友達」ともまた読み味が変わって引き出しの多さにびっくりした。独特の台詞回しが読んでて楽しい。
次はオンナ編。
このマン2020予想:オンナ編
オンナ編全然詳しくなくてわからんので、ざっくり今年これ面白かったな〜てのをあげます。
かげきしょうじょ!!
キャラクターの掘り下げが丁寧にされているので、関係性や展開に非常に説得力がある。アツい。
違国日記
言葉の紡ぎ方が唯一無二で、普段何気なく生きている間にはこぼれ落ちてしまうような心象をすくい上げて認識させてくれる。
グヤバノ・ホリデー
表題作「グヤバノ・ホリデー」が半ルポ漫画形式で面白かった。panpanya先生のルポ漫画はもっと読んでみたい。
魔法少女は死亡する
男と女、どっちも可愛い恋愛モノは読んでて楽しいですね。
以上がこのマンガがすごい!2020の予想になります。発売までソワソワする〜〜〜